
マイナー飲食道とは・・・、
食事の情報など無い昔、人々は自分のカンと本能で美味しいお店を探り当てたと言う。時に選定を失敗し家族ゲンカになったり、フラれたり、そこには苦難の歴史があった。時は変わって現代、お店の情報はネットで溢れ人々は冒険心を無くし、安定で無難なお店選定を行なっていた。しかし、現代にも本能とカンで美味しいお店を探し当てるハンターがいた。
それがマイナー飲食道を極めし猛者達である。
どんな困難な状況のお店であっても突入してし全てを白日の元に晒してしまうのである。
現代人よ我が道に続け!
汝我を求めん。現代に呼び覚まされたマイナー飲食道マスター達の物語が始まる。
コンセプト
昭和の街並みに溶け込むお店など、普段なら敬遠してしまうかもしれない・・・。そんなお店に突入して雰囲気もグルメも堪能してしまおう!外見だけで判断出来ないお店の味を発掘する、そんなコンセプトからマイナー飲食店はスタートした。
入り辛いお店はMinor of Minorsと称され、マイナー飲食道を極めし者だけが対峙出来たのである。
Minor of Minors
File No.1 栃木県那須烏山
2023/01 接触編
現代ではMinor of Minorsを探す事も難しい。
全てはネットで情報を得る事が出来る世の中になっているのだから・・・。
しかし出会ってしまった。
何だアレは!?
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「お店の看板らしき物を見たと思ったら どう見ても洗濯物が干してある普通の家にしか見えなかった。」
「二度見したけど、唯の民家だった。」
「しかし小さな看板が入口らしき所に掲げられていたんだ。」
「頭がどうにかなりそうだった…。」
「店舗❓」
「そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ」
「もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…」
そうここは飲食店では無い。しかしながら食品を扱う店舗である事は間違い無いようだ。
取り敢えず、家の前に自転車を駐めて確認作業に入ろとしたその時、家の中からおじさんが現れた。
「此処は○○店で○○は買えますか?」っと咄嗟に言葉が突いて出た。
『買えるけど俺はお店の人じゃ無い。呼んでくるから待ってな』
誰なんだ?マイナー店アルアルで、常連さんが店番パターンだな。
民家と思われた建物が店舗に昇格した瞬間であつた。
店舗と思しき場所には、テーブルと椅子があり、酒盛りした後で有るかの様なコップやジョッキが沢山置かれていた。
此処で常連さん達が宴会をしている事は想像に難くない。
積み上げられた雑誌も沢山ある。
学生時代の部室を思い出すな。
そんなモノで溢れかえった店舗の奥に
今回購入しようと思っていた商品が並んでいた。
凄い所で販売しているのだな。
実店舗に買いに来る人は恐らくいないのだろう。
ネット販売がメインなのかも知れない。
便利な世の中になったものだ。
そうこうしていると奥から店主が現れた。
以外に若いなぁ。
この雰囲気から察するに凄いオッサンが出てくるかと思ったのに笑
店主が何か申し訳なさそうに片付けを始めた。
作業に没頭する余り周りが見えなくなってしまうタイプなのかな?出逢った印象からそう思えた。常連さん達が色々と気を利かせて手伝ったったりしている事から考えても良い人なのだろうな。
私はこう言うシチュエーションは慣れているから問題はないが、他の人は卒倒してしまう可能性があるな。もっと上手にやれば集客は上がるのになぁ〜っといつも思ってしまう。
でもコレがマイナー飲食道と言うモノだ。
コレはコレでヨシなのだ。
スリランカでアポ無しで紅茶工場に行って、紅茶売って下さいって守衛らしき人に言ったら、
紅茶も販売してくれて工場も見学させてくれた。日本では無理な事も沢山あるけど、まずは何でもやって見る事が大切だと思っている。
だから店舗は二の次でも良いのだよ。心でそう呟き店主に微笑み返す。
商品の説明を受け無事購入して帰還となる。
それにしても久しぶりの戦いだったな。
Minor of Minorsは伊達じゃない。
初手で門をこじ開ける重さよ。
今日はなかなかしんどかったが
常連さんに助けられたな😁


紅茶は美味しいです。
興味がある方は店舗に行った方が良いだろう。
検索してみて下さいませ。
陽の当たる場所しか見たくない・・、いや、見えない方はネットで購入した方が良いですかね。
今回は紅茶購入の話でした。
ではまた次のマイナー店でお会いしましょう!